Photo by Kouji Tsuru on Unsplash野菜を主役にした京のおばんざい
京都で野菜を主役にしたおばんざい (家庭料理) を楽しめる 2 軒を紹介。
京都は野菜が主役になる食文化を育んできた街。本記事では、おばんざい (京の家庭料理) で野菜を中心に据えた 2 軒を紹介する。
野菜を主役にした京のおばんざい
おばんざいとは、京都の家庭で受け継がれてきた日常的な料理を指す言葉。旬の野菜を小鉢 (こばち) に仕立てて並べるスタイルが特徴で、京の四季と密接に結びついた食の形である。観光で京都を訪れた人にとっても、ランチセットを通じて多種類の野菜料理を一度に味わえる入り口となる。
京都には精進料理 (Buddhist temple cuisine、寺院で供される植物性中心の料理) の文化も根付いているが、本記事で紹介する 2 軒はおばんざいの店であり、精進料理の系譜の店ではない。両店の価値は「日常の京の食」の側で野菜を主役に据えている点にある。完全なヴィーガン専門店ではなく、植物性の小鉢を中心に組み立てて楽しめる場所として取り上げる。
おばんざい 笑まる (御所南)
笑まるは京都市中京区東洞院通丸太町下ル、丸太町駅から徒歩約 3 分の御所南エリアに立地するおばんざいと京料理の店。公式情報によると、カウンターにおばんざいが並ぶ居酒屋スタイルで、野菜を多用した小鉢を中心に提供している。
公式サイトでは米選びについても紹介されている。滋賀ひとめぼれと新潟佐渡新之助のブレンドを、五つ星お米マイスターが厳選していると公式に記載されている。
なお公式の代表メニューには肉料理・魚料理も含まれるため、完全な植物性食の店ではない。野菜を主役にしたおばんざいの側面を楽しむ場所として紹介する。カウンターから自分で構成すれば、植物性中心の組み合わせも作りやすい。
京菜味のむら 烏丸本店 (四条烏丸)
京菜味のむらは京都市中京区蛸薬師通烏丸西入、烏丸通沿いに位置するおばんざいの店。公式情報によると、日替わりの小鉢 10 種以上から 6 種を自由に選ぶセット形式が特徴。一度の食事で複数の野菜料理を味わえる構成である。
代表メニューとして、湯葉丼と味噌汁が付く「雅ご膳」が公式サイトで紹介されている。湯葉 (yuba、豆乳の表面にできる膜を引き上げて作る京都の食材) は植物性で、京の食文化において野菜・大豆を中心に据えた料理の代表的な素材である。
公式情報によると朝〜午後のみの営業で、夜営業はなく予約も受け付けていない。早めの時間帯に訪れる構えで臨むのがよい。
訪問のコツ
野菜を主役にしたおばんざいは、季節によって小鉢の内容が変わる。春は山菜、初夏は新茶、夏は冷やし鉢、秋は栗や芋、冬は根菜と、訪れる季節ごとに表情が異なる。
最新のメニュー・営業時間・定休日は、各店舗の Google Maps リンクから確認できる。